氷瀑の風折滝探訪

榊原達夫さん

三重県松阪市飯高町の宮の谷溪谷にある風折滝が、このところの冷え込みで氷瀑に

なっているとの報告があがっていたので、少し寒さが緩みましたが218日に

息子と訪れてきました。

宮の滝溪谷の奥には、台高山脈の池小屋山(1395.9m)がありますが、途中には

危険なところもあって遭難者も多数おられるとの注意喚起が登山口の看板が教えて

くれています。

風折滝の途中に高滝への分岐があります。そこまでは登山道が整備されていますが、

分岐から風折滝までは明確な登山道はなく、未整備の状態で沢伝いに上流に登って行き

ます。沢には大きな岩が何重にも行く手を遮り、テープを頼りにコース取りをして岩の上を這うようにして登って越えていきます。所々に現れる難所には先人の残したロープがありますので、それを頼りによじ登っていきます。私には全行程が難所に思えました。

 幸いその日は足元には雪も凍っているところもなくアイゼンを付けることもなく滝まで行けました。少し暖かい日もあったので、氷瀑の具合いが心配でしたが、見事な氷瀑を見ることができました。無事滝まで行けたことと、無事戻れたことに感謝です。

 「風折滝」は水量が少なく、落差70メートルを流れ落ちる水が風で折れるように見えることが名の由来で、氷瀑が現れやすい。(中日新聞から)

 

 

山歩楽