白馬岳

23.8.19−21

 

 

 

想い出のアルバム

 

想い出の紀行文

國守さん

松 井

 

タカ子さん

ビワマスさん

羽木さん

 

 

 

日本三大雪渓の白馬岳へ22名で行って来ました。

 

天気予報は三日間、時々小雨の予想でしたが19日朝、西梅田をバスで出発。名神、中央、長野道を走り白馬村へ。道中は雨が降ったり止んだり、陽が射したりのコロコロと変わる天気、白馬村は薄曇り早速、長野オリンピックのあのジャンプ台へリフトとエレベーターで、高さ60mのスタート地点へ上がり震えながらの見学でした。

翌日は小雨が降っていましたが6時に出発。登山口から約1時間半で8時過ぎに待望の大雪渓に。幅100m、長さ3km、標高差600mを約2時間、ゆっくりと登りました。ただ所々に3050cm大の落石が点々とあり、その怖さを感じながら登りました。雪渓を過ぎの急斜面は何時もの山歩きで経験しているので、とくに問題はなく。空気がかなり薄いので呼吸の苦しい人が何人かおりました。高山の花々が見られるようになり写真を撮ったりゆっくり登り、最後のメンバーは午後2時半過ぎに白馬山荘に到着しました。

3日目も雨と風が、朝5時に朝食をとり6時に山荘を出発、20分ほどで白馬岳の頂上へ。晴れていれば、これまで登った山々が遠望できたのに。一等三角点、百名山を踏んで栂池高原に向けて下山開始。コースは昨日の登りより更に厳しくアップダウンも多く、その上、

岩の上を渡って歩く登りと下りで大変疲れました。ただ沢山の花々とガスが晴れて白馬大池の展望に感激でした。約7時間半かかりロープウェイ乗り場に無事下山。栂池高原の温泉で汗を流し名物のそばとおこわを頂き、帰路は糸魚川から北陸道を走り梅田に11時半に帰りました。

体調の悪かった人も居られましたが、メンバーの皆さんの協力で悪天候の中、難コースを無事に縦走できました。普段からの山行努力の賜物と思い感謝いたしております。

今回は私が20数年来お世話になっていた知人が5月に急逝され、彼の故郷の山に登り、彼に会いたかったのです。彼が我々を護っていてくれたように思います。

本当に有難うございました。                  松井喜章

 

 

 

 

 

アルプス 白馬岳 2,932m

 

81921日 白馬岳 登ったよ〜!!一度は諦めかけた夏山だが・・・。

豊富な花の宝庫、眺望がすこぶる良いと心が揺れる。

この目、肌で確かめたい・・・。ならば行動に移すしかない

低酸素体験ができる所――“あった”

高山病対策でなく、持久力向上や能力向上の目的にも効果ありと・・・。

 

   準備は整った。“登るゾ―”   

 

出発した当日は長野オリンピックの白馬ジャンプ競技場の見学。

日本の未来を背負って13歳と18歳の少年が滑ること6秒に練習を重ねていた。

頼もしく感じ声援を送る(サインを貰っておけばよかったかなー)

 

 2日目、旅館から雨具着用しバスに乗車して猿倉(1,230m)へ。歩き始めから雨と花が早々に迎えてくれ賑やかな出発となった。山歩楽の皆は元気である。

最大の難関大雪渓でアイゼンを装着、途中アイゼンが緩み締め直すが上手くいかず、モタモタしているとKaさんが手伝ってくれた“ありがとう”

 

 雪渓を過ぎた場所でお昼休憩、おにぎり1個食べるのがやっとである。その後狭い急斜面の尾根をガレキに注意しながら登る。左側に目をやると雪渓、右側は滝のように水が流れ落ち、氷河が割れ砕け岩のように滑り落ち、自然の美しさの中に怖さを感じながらも素晴らしさに疲れを忘れるひと時…。

 

 避難小屋からは数人でゆっくり登り、緑の中にオレンジ、白、黄、ピンク、紫の色の花々を楽しみながらKuさんに“あれ、これ”と指示?しながら、雨は降ったり止んだりの中、Kuさんのカメラに写して頂くが自分には余裕が全くない。“こめんね”。白馬山荘に午後2時頃?到着。先着組は既に部屋で寛いでいるという・・・。

 

 3日目、朝食を済ませ白馬山荘の方達にお礼の挨拶を済ませ午前550分に出発。20分程で白馬岳(2,932m)に登頂。360度の大パノラマの筈が・・・朝日無しで記念撮影、しかし視界ゼロでなく助かる。馬の背から三国境、小蓮華岳(2,769m)と霧雨、小雨に煙る山々は見えないが、お花畑が続く。

 

 白馬大池が見える辺りではアニメのハイジが山の向こうから池を越え、ブランコに乗ってきそうな草原・・・、に又花々に雫の水滴を見て、疲れが吹き飛び、寝転び戯れたーい!!  と束の間、岩山を登り目印の大きなケルンの乗鞍岳(2,436m)と、前方の岩の上に灰褐色の雷鳥が、何か変、注意を自分に向けている様子、案の定子連れであった。

 

 天狗原から急な斜面を気を付けながら、永遠に終わりがないように思えた下り。下りが好きな私でも“もういいわー”と言いたくなる。歩いた歩いた自然園駅へ。“終わったー”、“達した―”。ロープウェイからゴンドラに乗り継ぎ栂池高原に。慌しく入浴し、遅い昼食お蕎麦セットで美味しく頂き、ご馳走様でした。

 

 会長夫妻、皆様、共に支え合い良く頑張り怪我もなく縦走できた事に感謝いたしております。

有難うございました。 (たか子 さん )より

 

 

 

 

雪渓の白馬岳へ H23.8

今回、真夏の雪渓を歩いて山小屋泊。とても魅力的な行程に心動かされました。

 1日目、白馬村オリンピック競技場でリフト、エレベーターに乗り継ぎジャンプ台のスタート地点で練習風景を見学。目が眩むほどの高さからオリンピック候補の若者3人が次々とラージヒルを飛びます。感動し爽やかな笑顔に声援をおくりました。その日は白馬温泉泊。

 

 2日目、猿倉から今夜泊まる白馬山荘を目ざし出発。豊富な雪解け水が川や滝となり色鮮やかな花達が出迎えてくれると気分は山ガール

白馬尻小屋前の登山道には黄色のオオバミゾホウズキ(ゴマハグサ科)、紫色のミソガワ草(シソ科)、白いイワオウギ(マメ科)、クロトウヒレン(キク科)等々。久し振りの高山植物は名前が思い出せないほど次々と現れ飽きることがないのです。

 

 すぐに大雪渓がどーんと広がって、どこまでも続いて待ち構えており、アイゼンを付け落石の点在する中、途方もなく長く感じられ捗りません。やっと雪渓を脱出し斜面にて弁当。その後クレーター状の雪解けを横目に、時には板橋を渡り、ひたすら葱平に向かって歩を進め、村営の山小屋まで急登が続きます。岩場の花に励まされる状態でひたすら山荘へ。

 

 白馬山荘の赤い屋根が見えた頃には雨もひどく、三歩進んでは立ち止まりの繰り返し。ヤマヒバリがすぐ傍まで来て見守ってくれているみたいに、しばらく一緒でした。息も絶え絶えで到着、ストーブで暖をとりほっ、とした。白馬山荘標高(2,858m)手強かった。

 

 3日目、朝外に出ると雨、風、ガスの三拍子でガックリ。「この天候も含めて、折角だから楽しく歩こうよ」と話しながら進みましたが、足元は思いのほか歩き易く、ガスも晴れオンタデの白い花や女王コマクサにもお目にかかり、とても気分好かった。乗鞍岳頂上では岩の上に雷鳥のオマケ付き。

 

 今回は3ヶ所の三角点にタッチ、高山植物も堪能しました。最後の下山道で体調が悪く、

思わぬ時間をとり皆さんに迷惑をかけ反省です。会長夫妻、同行の皆さん、お世話になりました。私は最高に

疲れました。でも参加できてよかったです。有難うございました。     (ビワマスさん)より

 

 

 

 

 

念願の大雪渓と お花畑の白馬岳へ

 

大雪渓とお花畑にわくわくの白馬岳への夏山ツアー、819日から23日です。朝8時に大阪を出発、恵那サービスエリアに1140分到着。心地好い涼しさの中で50分のランチタイム。そして白馬ジャンプ競技場へ。リフトとエレベーターで上まで行き、スタートタワーの途中から階段で、観覧ステージまで登り、抜群の眺望を楽しみ、2人の若い強化選手の素晴しいジャンプを見る事が出来とてもラッキーでした。

 

 その後、この日の宿舎「大根館」に到着、温泉につかり、楽しい夕食、ご飯も美味しく、明日の活力にと思いながら頂きました。いつもの事ながら天気予報を気にしつつ床に入りました。

 

フラワーウオッチングを楽しみながら歩き出す・・・

 翌朝は4時半に起床、夜半に降ったらしく水溜りがあちこちに、朝食後、お弁当を受け取り、雨具はしっかりとの指摘を受けて完全装備。バスに乗り込み登山口の猿倉へ。深緑の登山道を進み、早速フラワーウオッチングを楽しむ事に、大きく葉を広げ中心に白い花をつけたキヌガサソウやブルーベリーのような実をつけたサンカヨウにウットリ。タムラソウや薄黄のテンニンソウ、白い小さな花が密生したミヤマウイキョウやアマニュウ、優しく存在感のあるピンクのハクサンフウロウに黄色のオタカラコウ、ミソガワソウも、あちこちに群生、薄紫のハクサンシャジンに似た花や、シモツケソウ、(シラネアザミが母種の)薄黒色のクロトウヒレンなど、まだまだ名前の知らない花が次から次へと端麗な姿を見せ、しっとりと迫ってくるよう。

 

 白馬尻の小屋に着いたのが8時頃だったでしょうか。記念撮影と休憩、Kさんに声をかけられてスミレの花似の黄色の花オオバミソホオズキも初めて見る花でした。浮かれ気分を引き締めて出発。肌寒い風を受けながらいよいよメインルートの大雪渓を目の前に、アイゼンを着け、会長から“落石にはくれぐれも注意して踏み跡から外れないように・・・”と念を押される注意。見上げると所々に大きな岩が止まっており、まともにぶっつかると文字通り一巻の終わり、フーフーと息を吐きながら亀の様に11歩前進、無事に右側の斜面に辿り着きました。

 

 正午には少々早いけれど昼食タイム。霧雨の中でお弁当を出し、大きなオムスビだったので一個を口にするのが精一杯。その後避難小屋に向けて歩き出し、本当に小さな小屋でしたが、先の人達と交代して少し休ませてもらいました。

 

 2,553mの標示地点で1時頃、この付近に咲く花名が記されており、キオンやミヤママアキノキリンソウ、イワオウギ、タカネヨモギなど見る事ができました。115分頃に2,600m地点、一歩一歩運びながら急登を登り、村営宿舎前で又休憩、白馬山荘まで標高差100m、目の前に大きな山荘が見えて来た時は心底、今日の登りは此処まで・・・と思うとほっとして時計を見ました。2時半、7時間余りを登ってきたようです。

 

 濡れた雨具やザック、靴など、とりあえず乾燥室に置き2階のお部屋へ。男性女性とも、それぞれの広いお部屋で着替えを済ませ、5時の夕食まで間があるので、私は弁当の残りを食べました。1,200人も収容できる大きい山荘は明治40年に開業され増築しながら現在に至るとか、創始者は松沢貞逸翁、白馬の山頂には碑もあるそうです。

 

 食堂も広く夕食のメインはトンカツ、野菜も色取り良く美味しく頂きました。別棟には土産コーナーやレストランもあり、サロンのストーブの前でザックや靴を乾かしながら、同宿の人達と談話したりとそれぞれ楽しんだあと部屋に戻り、翌日の用意をして就寝。夜半に目覚めた時は雨音が大きく、3時半過ぎには“起きてくださーい!! ”とユーモアたっぷりの目覚ましの声。4時半には食堂に集合、5時からの朝食を終え、山荘前で

記念撮影の後、山荘の人達に分かれを告げて出発しました。

 

ついに一等三角点、百名山の白馬岳頂上へーー

 やはり天候は悪く、ご来光は駄目。途中雷鳥を見る事ができ幸先が良いとゴキゲンになり、ゆっくりした足取りながら615分には2,932mの頂上に到着、一等三角点にタッチ。三角点が頂上にあると“ご苦労さん、私に触れると元気が出るよ、さあ、ご褒美だョ!! ”と言ってもらったようで、とても嬉しく幸せな気持ちになる。今回は特にそう思いました。潤んだような乳白色の世界で絶景は叶いませんでしたが、頂上まで登れたのは何よりも誇らしい気分。

 

次は三国境を目指して、少しずつ下り、ウルップソウの葉だけがあちこちに見られ650分に三国境に。砂礫地に頑張って咲いているピンクのコマクサの愛らしさに女性陣は“エライねェー”と感嘆。小蓮華山から白馬大池へ向い、少しガスが晴れ眼下に大池か見えた所で全景の美しさに思わず歓声。会長が皆をカメラに収めてくれる。又すぐにガスがかかりましたが、大池までの道中は本当に花の世界、白いトウヤクリンドウ、イブキジャコウソウ、ミヤマコゴメグサ、サワオトギリ、イワギキョウ、チシマギキョウリンドウ、トリカブト、濃赤のクロクモソウ、ピンクのジョウシュウアズマギク、黄色のウサギギク、イワツメグサ、タカネツメクサ、可憐な色合いのタカネナデシコ、ミヤマダイモンジソウなど等。中でも圧巻だったのは花の終わったチングルマの群生、露を受け風車のように華やかな実がキラキラと美しく、目が覚めるようで素晴しかったです。

 

白馬大池山荘に到着したのが930分、少し休憩して大きな岩の上を登り乗鞍岳に向いました。岩が濡れているので滑らないように足場を確保しながら登り、大ケルンのある山頂に登頂できたのが1045分、がんばったなァーとじわじわ充実感が湧いてきました。少し離れた所にある二等三角点にタッチ。ゴロゴロ岩の道を下り、三度目の雷鳥の出現がまた楽しい。ハイマツの根元にはキノコが見られ、ナナカマドには赤い実がつき、ヒョウタンボクにも実、コゼンタチバナやコウメバチソウおオンタデなど楽しませてくれ、天狗原に着いたのが1215分ぐらい。ロープウェイのある栂池までまだ大分かかりそう。道は少し楽になりオンタデより少し低いウラジロタデやオヤマソバが咲く草原は爽やか。ピンクのオニシオガマが咲く栂池平にやっと到着したのが2時前でした

 

 

ずぶ濡れのレインウエアーやスパッツを外し、少し身軽になってロープウェイの到着を待っていた時、栂池平で白馬のゴミを回収していた方が息せききって走って来られ、会長にウエストポーチを差し出しながら“大池山荘での忘れ物です!! ”と渡され、お仲間のひとりが“あっ、私のです” 当人は今の今まで気付かなかったそうです。『山歩楽会』のネームプレートがポーチに付けてあったのが幸いして、私達と前後しながら歩いておられた登山者の方が届けてくださったようで、本当に有難い事と山仲間の友情というか親切に感激しました。

 

2時発のロープウェイに乗り、途中でゴンドラに乗換えて山麓の栂池高原へ。温泉で汗を流して昼食、美味しいおそばとおこわ弁当(これは夕食に食べる事にしました)お漬物に抹茶ムース、久し振りの香り高いコーヒーと素敵なランチタイムに生き返ったよう。バスは3時半過ぎに白馬を後にしました。バスの中はいろいろな品々が手元を回り有難いこと。本当にいつもの事ながら感謝です。帰路三分の一ぐらいが山科で下りられ、11時過ぎに大阪に元気に帰着、最終電車の一つ前に乗る事ができ、12時過ぎに帰宅できました。

 

もしかしてミヤマアケボノソウに・・・という淡い期待は消えましたが、不順な天候の中でも楽しみにしていた大雪渓を無事踏破する事ができ、たくさんの花々を愛でながら山々を縦走する事も叶い、感動の3日間でした。会長夫妻、同行の皆様には本当に感謝です。有難うございました。             (羽木 敬子さん)より

 

 

 

 

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