花の宝庫とならば行かねばならぬ”佐渡へ

51719日  金北山(1172m)登ってきましたよ__

 

 

東雲 タカ子 さん

 

 

17(木)Am730 伊丹よりフライト1時間ほどで新潟空港着。慌しくバスに乗り込み新潟港へ。Am925出港、佐渡両津港まで62.7`、フェリーで2時間20分の航路です。途中、窓から海を眺めていると飛び跳ねる物体がー。イルカ?裸足のままデッキ飛び出しました。56頭が跳ねて私達を歓迎しているかのように・・・。

 

 両津港に着いてターミナル内で昼食の後、バスでドンデン山荘へ向かう。海抜0bから一気に900bを蛇行しながら登るバスに40分ほど揺られ、バスを降りるとポツリ、ポツリと雨が迎えてくれ、10分ほど歩いて山荘に着く。

 

 Pm150各部屋に荷物を置きトレッキングの用意をしてPm210この頃、雨も止み尻立山、ドンデン池へ。爽やかルンルン気分で歩きだす。初めからカタクリの花が出迎えてくれ、一面にカタクリ、エンレイソウ、シラネアオイ、ヒトリシズカ等など。花の宝庫、(おお)佐渡、300種以上と伝えられるだけあって、次から次と花の名前が飛び交って、いつもの賑やかな山歩楽の散策の始まりでした。

 

 高原一帯は牛が自然に放牧されている所ですが、この日は遭遇することはなく、「フキノトウに」遭遇・・・。これまで見たことのない色の美しいフキノトウが雪の中から顔を出し、雪を除けると行儀よく並んで、あるわ!! あるわ!! なぜか笑いが止まらない。2時間ほどの初日の散策でした。

 

 山荘に戻り、旅の思い出にとお土産を買いに、両津港のチラシを見せるとドンデン山荘のタオルを頂き、オーナーに朝日は何処から登りますか?を尋ね、早起きして日の出を拝もうと楽しみに考えていました。しかし雨が降り始め、プラネタリウムの設備もありましたが、星も見ることができず残念でした。

 

 Pm600から夕食の後、明日のミーティング。天候悪化の時の案として@―、A―、B―の話が出ました。決定には従うが、内心は標高差はいくらも無いし、尾根歩きだし、多少に拘わらず皆歩くでしょう、と思いながら明日に備え、早めのお開き。

 

 18(金)雨は一晩中降り続いていましたが、Am8:00出発の少し前から小雨になり、荷物をバスに積み込む頃には止みましたので予定通り縦走することに。山荘のオーナーに挨拶をしてバスに乗り込みました。金北縦走路の手前でバスを降り、いよいよ登山道へ。また雨が・・・、心を引き締め、雨も味方につけようと思いながらも、雨、雨は容赦なく降り注ぐ、足元の花々も耐えている・・・。

 

 そんな中、しんどくなりかけると会長の一言で、風除けの低木や少しの笹薮を見つけ、立ったまま,おやつタイムや昼食をーー。寒いため食べると直ぐに歩き始める。本来ならば海を越え、北は山形県から新潟県、南は富山県の山々が見渡せるはずだったが、濃霧のため全く見えず、先を歩いている人も離れると見えず、“どっち”と声を掛けると“道なり”という返事、声の方に進むと、かすかにシェルエットが見え、“あっいた”なんて言いながらの風、雨、ガスの三拍子との戦いが続く。

 

 雨が止み、ホッとしたのも束の間、今度は急斜面の残雪の壁を登ることに。私が最後尾になりそうなので“私、最後はいやよー!! ”と言うと、誰かが“最後は会長がいる”と。安心して一、二歩登り出すと、下から見ているのとは大違い、楽しくなり最高!! と思いながら登りました。

 

 立ち止まると寒い、どのくらい歩いただろうか?もくもくと歩く・・・。やがてガスの中にアンテナが浮かび上がる。金北山(1,172m)に到着。ヤッタ!! バンザーイ!! みんな感激。金北山神社に無事登頂のお礼を、記念写真を撮り下山、白雲台まで1時間の道程、道路横の斜面は一面のフキノトウ。二面、三面と、すごいの声、後は笑うしかない。何故か可笑しくて。山歩楽は最初から最後まで笑って笑って福来たり。

 

 白雲台にPm430最後に到着。先着の皆様お待たせいたしました。バスに乗り込み、途中で運転手さん樹齢200~300年という山桜の古木を案内してくれました。雪が多いのでしょうか幹か枝か分からない程、横に横に広がって伸びて見事な花を咲かせている。桜の根元にはカタクリの群生――。佐渡の山は花の宝庫、過言ではない。

 

 バスは相川温泉へと向かう。車窓より木々の若葉、オドリコソウ、シャガの花が目を楽しませてくれ、今宵の宿に到着。冷えた身体を温泉で温め、カメラ片手に目の前の海岸へ。沈む夕日は写せなかったが、晩餐ではカニいっぱい。これには魂消た佐渡に着いてからの食事は刺身、何種類かの海藻など、私は大好きだから飽きることなく頂けました。

 

 19(土)佐渡金山と外海府海岸から内海府海岸を観光して帰途へ。佐渡は金山とタライ舟とトキのイメージが一変し、改めて魅了いたしました。

今回も皆様本当にお世話になり沢山の楽しい思い出を残すことができ有難うございました。

 

 

 

 

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