24.8.10-11  富士見台と恵那山

 

 

もうすぐと思う間もなく810日を迎えました。恒例のようになった2日分のお八つと説明書を

頂きバスに乗り込みました。たくさんのお荷物があるのに、いつも甘えてばかりで本当に有難いことです。総勢16名を乗せて7時半に出発。冷たい、ずんだ餅が配られ早速舌鼓、ご馳走さまでした。

 

 神坂PA1145分に到着。ソバ付のお弁当を頂きました。その後、ヘブンスそのはらに向かい

数人ずつコンドラに乗り1,400mの地点まで登りました。1255分でした。3年前、北岳へ向かう途中に寄った時は雨で、この周辺を散策しただけ。お花畑もクレオメが美しく咲いていましたが、今度はセンニチュウやサルビアなどに。

 

 リフトを2度乗り継いで1,600mの展望台まで、周辺はタマアジサイやウツギに足元にはウバユリやヤマホタルブクロ、ヨツバヒヨドリにはアサギマダラがヒラヒラ舞っており、コキゲンな光景、バスを

待つ間、ブヨ対策に虫除けスプレーやシールを貰って帽子にペタペタ貼り付け、2時発の高原バスに乗り万岳荘まで。道端にはホツツジも咲き、小屋の前にはウドの花やネジバナ、アカソ、大木に絡むツルアジサイ、それに趣のある骨のような枯れ木、そして此処だけは既に初秋を思わせるようにガマズミが真っ赤な実をつけていました。

 

― 三年目に富士見台高原に ―

 クマザサに覆われた道を進み、文字通りどこまでも続く趣の絨毯に、ササとは思えない美しさに感嘆、目を見張るばかりでした。ササユリは終わっていました。でもまだ蕾のリンドウやノギラン、アザミなどが見られ、カメラを向けました。会長は遅れてきた私達を待って“1+12!! 23座の百名山が展望できるという壮大な眺めを楽しみました。万岳荘まで戻り、冷たい流れを口にして一服。4時のバスで展望台まで乗り、下りのリフトへ。そしてコンドラからはリョウブの花も見えました。 5時少し前にはバスに乗り、また桃のジュレが配られ感謝しながらトロケそうでした。本当に美味しかった事。 

 

 お宿にはすぐに着きました。花桃を始めホオヅキや色々なお花で彩られた玄関。お庭にはシオンやギボウシ、マリーゴールドやムクゲの木が植えられた癒しのお宿。私達は3人部屋で、なんと1階、ラッキーです。食事まで間があるので、先に温泉へ。ツルツルのお湯が肌に気持ち良く、ゆっくり入浴できました。

 

 6時から夕食、たくさんのお料理が並び、何から・・・と迷うほどの量、デザートまで美味しく頂きました。(山登りに来て、こんなにゼイタクして・・・ま、たまには、いいんじゃないの、と思いながら)。気になる明日の空模様は、午後3時頃までは晴れ、という事なので安眠。

 

 翌朝は5時過ぎに起床。朝食は710分からなので、ストレッチ体操などしながら、ゆっくりと身支度。帰りの荷物を置いて740分、旅館のバスで出発。道路に崩壊の場所もあるそうなので、登山口の手前で下車。広河原までの2`の林道はセンニンソウとタマアジサイ、満開ロードと言えるほど。素敵な道。

 

 ― 難所の登りが厳しく続く ―

 820分には登山口に全員到着。先ずは元気な笑顔で“1+12!! ”。会長から道程の説明と“12時になったら下山するように”との指示があり、登頂は無理かも、と思いました。山頂までの標高差は900m余り、行ける所まで頑張ろう、と8時半に出発。渓流を渡り、早々に急登が始まり徐々に険しさが増し、大きな石がゴロゴロの道、根が突き出て絡み合い、靴が挟まれそうな道が続き、下りの時の恐さが頭をかすめます。登りにつれ恵那山を少々甘くみていたのがわかり、910分最初の休憩で気を取り直して歩くことに。

 

Sさんからアミノバイタルを貰って元気づけ、白樺だ、ブナの木も、と思いながら4/10945分、5/1010時、そして6/101010分頃通過。給水タイムで待って貰ったり“もうすぐ木陰があるから”などと声をかけて貰いながら歩を運び、7/101030分、8/101050分。花々も時間が許せば帰りに、と思って見るだけ、早朝登山を済ませた人達や若者には“どうぞお先に・・・”と譲ったり、譲られたり、しながら登り、ちょっとした下りもあったりで、そのうち広場が目の前に現われ、櫓のような展望台が見えました。正面に石柱、Yさんから“三角点よ!! ”と声をかけて貰ってビックリ。

― ついに百名山・恵那山頂 ―

11時半、ようやく来れたと勇んでタッチ。有難うございます、と神社に参拝、避難小屋に向かいました。10分足らずの所に避難小屋とWCがあり、最高点は?此処で十二分に満足です!!小屋の前のベンチでランチタイム。甲羅干しのように背を向けて大きなオムスビを頬張り、頂いたきゅうりとよく合っていい塩梅、上着を着ることもなく、微風の中で最高に美味しいランチでした。

 

三角点まで戻り、もう一度神社に祈願。そして三角点を前に7人で記念写真。Vサインでニコニコ、正に天にも昇る心地。山頂は無理かも、と思っていたので、頑張れたのが嬉しい。丁度12時で下山開始。少し余裕がありそうなので、お花を写そうと先の四人に少し遅れながらも、後ろにMさん夫妻がついて下さるので心丈夫。

 

登りの時には気づかなかった9/101225分に見て、小さなギンリョウソウ、小さな白い花のセリバシオガマ、晩秋には赤紫の実をつけて存在感を示す清楚なツルリンドウ、カニコウモリ、くるんと反り返ったマツゲのようなモミジハグマ、クマササの間から突き出ていたマルバダケブキ(タカネイブキとデタラメな覚え方をしていたようです)。涼しげな薄紫のツリガネニンジン、まだ蕾のクルマバハグマ、陽射しを受け鮮やかなピンクが一面に群生していたシモツケソウ、真っ白なセンジュガンピ、樹間の中に入り、黄色のアキノキリンソウやオトギリソウ、思わず手に取りたいようなユキザサのグリーンの実、等など、どうぞ上手に写っていますように、と願いながらカメラを向けました。

 

6合目を過ぎ恵那山への標示の場で最後尾の私達3人を会長が待っていて、難所の続く長い長い下りをおりました。やっと川音が聞こえ、風穴まで80mの所でザッグが数個置いてあったので、寄ってみようとしたのですが、道がはっきりせず、止めた方が無難と思い直した時“途中の道が崩れてダメです。”と先陣さん達が戻って来られました。登山口に戻れたのが210分頃、雨も少しですが降り出し“天気予報は当たる”といいながら、迎えのマイクロバスまで歩き、2時半頃、無事にバスは発車。予定通りの時間で行動できました。

 

入浴タイムもゆっくり、湯上りに飲んだコクのある牛乳の美味しかったこと。4時前に旅館を出発。渋滞はありましたが、運転手さんの気転のお蔭で、思ったより早く、10時半に大阪に帰ってきました。クマザサの爽やかなグリーンの美しさを満喫した富士見台高原の楽しいウオーク、思ったより厳しかった恵那山、またひとつ百名山に登れた事、お仲間達の気配りのお蔭で無事歩き終えた2日間、お天道様にも感謝、充実した最高の夏山でした。本当に皆様ありがとうございました。

(羽木 敬子さん)より

 

 

 

 

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