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(8月10日) 7時30分、16名がバスに乗車、西梅田からいつもの賑やかな山歩楽の出発です。3年前、北岳への途中に立ち寄った時、「ヘブンスの丘」は小雨、濃霧で何も見えず退却したことを思い出しながら・・・。今回はロープウェイ、ペアリフト、展望台リフトと乗り継いで、さらに高原バスで萬岳荘山小屋まで。 そこから富士見台へは往復1時間余りの道程。360度幾つもの丘が笹で埋め尽くされたパノラマ。数本の木と空と雲とのコントラストがガスの晴れ間の中に浮かび上がり、思わずカメラのシャッターを押す自分が居た。ササユリの丘と名前があるだけに、その群生時には、それは見事でしょう・・・。見ることが出来なかったが、その情景を思いながら萬岳荘小屋へ戻りました。 山麓駅のバスに乗ると、桃のスィーツが食べられるとは、今回は「桃のジュレ」、寒天にかけて甘い香りが口の中で“白鳥が踊っているよー” 幸せ 美味しゅうございました。そしてバスは今宵の宿へーー。橋を渡るとアジサイ、花桃の木、珠アジサイ(あとで判る)のロードが迎えてくれ、月川旅館へ到着。それぞれの部屋に。私は4人部屋、山小屋と違い畳で落ち着く。それぞれが好き勝手に荷物を広げて整理している。そんな中、Mさんがお茶の準備をしてくれて、一服“ありがとう” 夕食は食前酒から始まり料理が並べられている“カンパーイ”の音頭のあと、行儀が悪いが迷い箸で、箸の進むこと、堪能しました。温泉の風呂、それも蛇口からも温泉とは。露天風呂では玉砂利を足踏みしながら、ぬるめの露天に浸かり、ここでも大満足。最近の山歩楽は山登り以外の楽しみが倍増で―す。なんて思いながら眠りに・・・。 (8月11日) 次の日、朝食の前に散歩に出ると、昨日ロードで迎えてくれたアジサイの中に白い丸いものがー。「珠アジサイ」と教わる。お昼の弁当を受け取り、登山口手前までバスで送って頂き、約20分ほど歩いて登山口に着く。集合写真を撮り、急流に架けられた丸太の橋を渡り、いよいよ登山道へ。先発で歩くが、やはりキツイ。登り始めて右太腿が痙攣する。アミノバイタルを口に入れて、少し落ち着く。 Kさんと付かず離れず歩くが、6合半で私は断念して、少し戻り6合いで後組を待つ事に。静けさの中に心地好く、足先に小鳥がチョコチョコ歩き、静かに見ていたが、写そうと思いカメラを構える前に飛び去り、また静けさの中に身を任せていると3人が登ってきましたが、まだ後続は遅れているようで、そのまま待つ事に。この時、Yさんが“今、ここで登るのを止めると、次回は無しと思うから頑張って行くね―”と心打たれましたが、私は7合目手前で留まった。 最後続組と合流し、休憩を兼ねて昼食を済ませて、ゆっくりと下山を開始。途中一羽のアサギマダラが羽をヒラヒラさせながら風に乗ったのか水平に羽を広げ、そのまま旋回しながら飛んで見えなくなる。蝶に気をつけてね、なんて言いながら私達も足元に注意をして下山。無事に河原に到着。 清流でヨゴレを落とし3人で一足先にバスの待っている所へ。歩きながら珠アジサイをカメラに収めるが、傾斜の所に咲いているので、何度も挑戦するが・・・。途中で雨が降り出し、他の人達はと思っている内に次々と戻ってバスの中に、一安心。 それぞれの頂上は違うけれど、富士見台高原と恵那山の想い出を抱いて、無事帰途へ。今回も参加された皆様とご一緒出来た倖せに感謝いたします。有難うございました。 (東雲 タカ子さん)より |