紅葉の絶景 刈込池・赤兎山

― 25.10.2829 ―

 

 

 

 

福井県大野市の西に九頭竜湖があり、その支流の打波川の上流に

紅葉の秘境ともいわれる刈込池があります。

池の周囲の豊富な落葉樹は錦の紅葉となり、

背景には白山の支峰・三の峰が見える最高のロケーションです。

併せて九頭竜川流域の紅葉と白山の眺望が素晴らしい

赤兎山と大長山を訪ねました。

 

 

 

想い出の紀行文

羽木 敬さん

 

 

想い出のアルバム

秘境の刈込池 高橋さん

大長山・赤兎山 高橋さん

紅葉の刈込池 小野さん

 

 

 

錦繍の刈込池、大長山、赤兎山でした

1028日》

秋の深まりを感じる日々、秋のバスツアーは福井県の赤兎山と大長山です。台風の襲来で2日遅れの出発となりました。車中ではたくさんの心づくしが配られ、感激しながら整理です。最初の休憩PAで会長から敦賀半島の西方ヶ岳と栄螺ヶ岳に登ったのを覚えていますか?と指差しで聞かれ、山の名には覚えがあるなァ―と考え、バスに戻ってから8年前の4月に18きっぷで満員のJRに揺られて行ったこと思い出しました。

 

次の南条のSAでお弁当を受け取り、この日の目的地の刈込池へと向かいました。現地到着は11時半頃ということなので、11時を過ぎた頃に少しだけ食べよぅと蓋を開け思わず “ワォー!! ”。とても豪華で巻き寿司と十種類のおかずがびっしり。三分の二位を食べ、あとは現地へ持って行く事に。

 

12時前後に着いて出発。橋の前で記念撮影をしたのが12時半頃でした。石段コースへの道をとり、池まで686段あるという湿った石段の急登をゆっくり、下りて来る人もあり、あと200段という所で1時。ほっとしながら足を上げ、池まで400bの道標で110分、巨木の原生林は静寂の世界で安らぎを与えてくれるよう。

 

“池がみえたよ”の声に目の前が明るくなり、素晴らしい彩りの世界が現れました。秋の涼気で透き通った水面は山や木を映し文字通り絵のような水鏡。息を呑む美しさとは、この事かと思うほど、素晴らしい光景でした。120分、とても贅沢なランチタイムの時を過ごしました。そして紅葉に染まりながら全員で “1+1=2―!! ”。

 

後ろ髪を引かれる思いで215分頃出発。木道を歩き険しい岩場の階段もあり、吊橋を渡り林道を進み、白山へと通じる三ノ峰登山口を通過、打波川の橋まで戻って来たのが3時頃でした。

 

そこから右へ針路を取り上小池公園への山道に、途中、偉大な・・・とも言えそうな巨大栗の木に敬意を表し苔に覆われた石垣が所々に見られたのは、以前に生活があったという名残りでしょうか。コウモリソウやノブキ、アザミ系の花やオヤマボクチ、赤い実が弾けたようなマユミ、ビナンカズラやアオツヅラフジなど楽しみながら駐車場に帰ったのが320分頃。1万5955歩でした。

 

荒島岳の時にお世話になった、こし路荘には5時に到着。早速汗を流し食堂へ。伝説のようになった小芋の煮付も健在。御造り、天ぷら、白和え、麹漬け等々、それに鍋料理もと、次から次へと膳は賑い、お世話上手な方達が明日のオムスビをおこわと白飯で握ってくださりました。明日の天気予報は一時雨かも・・・?というので、お部屋に戻り用意をして床に就きました。

 

1029日》

翌朝は声を掛けて貰って4時半に起床、5時半からの朝食を終え、お宿に別れを告げ

615分に出発。登山口ゲート前に到着したのが648分。入山料は一人300円也。登山口までの林道は結構奥深く、着いたのは725分頃でした。

 

 二組に分れ7人で出発、大長山を目指す。朝の心地良い樹林の中、落葉の絨毯の道を踏みしめて歩き、小原峠に着いたのが815分。左折して先ず1,505mの苅安山へ進みます。ゲート前で逢った二人組の方は赤兎山へ向かわれたのか、出逢う人も無く苅安山へ850分に到着。錦繍を装う山々は全山樹木総出演の管弦楽団のよう、枯木も波打つように程良いポジションを確保、色合いも楽しい。360度の展望は壮大な調べが響いてくるようで、ワクワク身も心も弾んでくる。

 

浮かれ気分を静めて前進、P1,530mを通過922分でした。獣の臭いも度々したけれど、周囲の風景に励まされ、ずんと下って、また登り大長山の手前の山を越えて急登から広い山頂に着いたのが103分。1,671mの三角点にタッチしてバンザイ。新兵器を使って七人全員の撮影に成功。お花の季節にはササユリやニッコウキスゲが群生しているそう。雲に遮られ白山は見えず。それでも眺望は最高。

 

下山の途中、それぞれ単独で登って来られた三人の方に逢いました。下りの道は登りの時より随分と時間がかかっているように思いましたが、苅安山を通過したのが1120分。遠いと思いつつ、やっと帰り着いたという気持ちで小原峠到着が1150分。先ず腹ごしらえとランチタイム。大きなおこわの握り飯を頬張り、元気をつけて12時過ぎに赤兎山へ向かいました。

 

登り始めて、途中で会長達が下山して来られるのに出逢って元気付られ、段差のある登りを岩や根っこを持って身体を持ち上げ大舟分岐を通過したのが1231分。可愛い名前でも山道は険しく泥濘もアチコチに。それでも人気のある山らしく登山者が次々と下山。エールを受けながら頑張り、1,629mの山頂に到達できたのが1250分。喜び勇んで三角点にタッチ。遥か彼方に絵本で見るような可愛い避難小屋が見えました。

 

ちょっと無理かも・・・と思っていたら、帰りの体力温存ということでパス。(時間にも余裕が無さそうだし?…)。雄大な展望に背筋を伸ばし、七人揃って弾ける笑顔で “1+12!! ”。下山は滑らないように緊張感を持ちながら下り、小原峠に戻って来ました。135分でした。

 

黄葉のブナ林の美しさに酔いながらツバメオモトや冬の花ワラビ、ゴゼンタチバナやツルリンドウ、ユキザサの赤い実にキレイ!! 連発。教えて貰った花もありの山道、無事に駐車場に帰って来たのが215分、2555歩でした。会長達から“素晴らしい、よく頑張ったね ”と労ってくださり感激です。

 

バスは温泉に向かい入浴時間は3時から4時とゆったりです。ほっこり気分で帰途に、雨も降り出しましたが、バスの中はご好意の到来物が次々と巡り、オムスビを食べたりと満腹状態。桃山台で三人の方が下車され、梅田到着は早く7時半過ぎ、会長夫妻を始めお世話になったお仲間のみなさん、そして赤兎山を提案してくださった方にも感謝、本当に楽しい二日間、有難うございました。素晴らしい紅葉の旅でした。       (羽木 敬子さん)より

 

 

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