関宿四山  歩く 

 27.3.14 ()  <雨のち晴れ>

 

 

大阪を出る時は雨、鈴鹿山脈に近づいたら吹雪、午後は青空が広がる好天気となった。

東海道47番目の宿場「関宿」の北には、巨岩と怪岩が林立し記念切手にもなった羽黒山

歴史のある筆捨山、関富士、西国霊場三十三体の観音像の観音山などがあり、

早春の四つの名山を29名が歩いた。

 

 

小滝さ

高橋

羽木さん

 

 

 

のち晴れの遠征登山

 麗かな弥生月、前半の山歩きは18キップを利用して関富士から羽黒山、筆捨山、観音山と四つもあります。好天を期待していたのに生憎のシトシト雨、柘植を過ぎた辺りでは吹雪いていたので気を揉みましたが、案ずるよりは何とやらで、関駅に着いた頃は穏やかな春雨になっていました。

風格ある駅舎の前で“1+12!! ”を終え11時過ぎに出発。旧東海道の宿場町として栄えた町筋は心惹かれる情景で観光客も多く、住宅の道から山道へ、手を借りて引き上げてもらい急坂の登りに、雨具を着ているので汗が吹き出し、目がショボショボとうっとうしい気分。長い列車の旅を終え、気が逸るのか皆の足は速い。それでも“頂上で―す!! ”の声に、あと少しと気合が入り、丁度12時、243mの関富士の三角点にタッチしました。

広くもない頂上で、ひと息ついた後は急降下の道で途中から、ふた手に分かれ、少しだけ易しい方へと下り、木の幹に掴まりながら道路に下りたのが1220分頃。テープの指示で右へと歩き、左手に見えた筆捨山が紅葉の時期に登って素晴らしかった、とさんの話でした。

橋に着いたのが1240分、雨も上がり、雨具を脱ぎ、優しい春光を浴びながらのランチタイム。手袋を掛けようとした枝先に柔らかなベビーグリーンの芽吹が美しい。分れたグループも到着して賑やかに楽しいひとときです。

1時過ぎに渓流に沿ってシダの生い茂る気持ちの好い道を快調に歩き、羽黒神社の小さな鳥居の前を125分に通過。そのまま歩を進めましたが後方から“方角が違うのでは・・・”と声が掛り、逡巡の後、やはり鳥居まで戻ることにして引き返しました。

鳥居をくぐり木段を登り、大きな段差もある登りでは思わず“ヨイショ!! ”無事に神社の下に到着。とても上まで行く勇気は無く、遥か頭上に向かって拝礼。傍らの巨岩に触れて願事。この日の最初の絶景は世界の亀山を世に出した白く広がる建物と共に、淡く光る周囲の風景、違和感もなく素晴らしい眺望でした。

念願の羽黒山到達は25分、291mの三角点にポン。下山開始です。3人ほど登って来られる人と会ったり、体内くぐりを経て樹林の間からライオンと覚しき岩を目にしたり、周囲の自然を愛でながら「観音山へ2km」の標識を目にしたのが250分、そして「山一二三」と彫られた巨岩を見たのが3時過ぎ、その後、展望台を経て四阿を通過、東海自然歩道とある鎖付の階段道をずんずん下りて道路に出たのが3時半でした。

今から登るのは・・・と観音山はパスして駅に向いました。どうやら418分の電車に間に合いそう・・・と摘み草もでき、懐かしい町並みを充分に楽しみながらの帰り道でした。関駅には4時前に到着。23279歩。枝折の解説のような、そぞろ歩きの余裕はなかったけれど、情緒のある宿場町や足場の険しかった木段や岩場と刺激のある楽しみもあり、ドキドキの面白さも体感したハイクでした。何かとお世話になった皆様、本当に有難うございました。      (羽木 敬子さん)より

 

 

山歩楽